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Winny通信のしゃ断機能を搭載したRT58i
Winny通信のしゃ断機能を搭載したRT58i
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 ヤマハは7月14日,中小企業・SOHO向けのブロードバンド・ルーター「RT58i」を発表した。RT58iはWinny通信のしゃ断機能の搭載を予定している。「Winny通信の解析自体には昨年の段階で成功していたが,しゃ断機能の搭載には慎重になっていた」(ヤマハ)という。

 RT58iは,9月中旬に発売。価格はオープンだが,ヤマハによる予想実売価格は3万6800円である。ヤマハのブロードバンド・ルーターとしては3年ぶりの新製品で,2003年7月に発売した「RT57i」の後継となる。

 同製品では管理機能を充実させた。遠隔地から安全にRT58iに接続するための「SSH(Secure SHell)サーバー」機能や,ネットワークの障害を目で確認できる「STATUSランプ」,ボタンを押すだけでファームウエアの更新が可能な「DOWNLOADボタン」,USBメモリーでログの取得や設定変更,ファームウエアの更新ができる「USBホスト機能」を備える。USBホスト機能を使えば,パソコンを使わなくても各種の管理を行えるので,多拠点での導入に向くという。

 インタフェースはLANポートが4個,WANポートが1個,電話ポートが2個,ISDN S/Tポートが1個,アナログ回線とISDN Uを兼用するポートが1個。最大速度は200Mビット/秒。実効速度は80Mビット/秒程度だとする。ファイアウォールやQoS,PPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)を使うVPN(仮想閉域網),IPv6対応の機能を搭載する。

 各種のIP電話サービスにも対応する。「KDDI-IPフォン」と「ビジネスぷららフォン for フレッツマルチプラン」,「FUSION IP-Phone」のサービスに対応する予定である。

■変更履歴
最終段落の「…サービスに対応済み」を,ヤマハの申し出により「…サービスに対応予定である」と表現を変更しました[2006/07/14 19:25]