NTTドコモが31日から販売開始するWindows Mobile端末「hTc Z」を,既にユーザー2社が採用したことが判明した。端末の開発元である台湾のハイ・テック・コンピュータ(HTC)が18日に開催した戦略発表会で,NTTドコモ法人営業本部の三木茂・プロダクトビジネス部長が明らかにした。三木部長によると,「数カ月前から一部ユーザーに売り込みをかけており,ほかにも15社が前向きに検討している」という。
発表会では,HTCが今後日本市場に向けて本格的に参入することを宣言した。既に日本法人「HTC Nippon」を設立済み。当面は30人体制で営業やマーケティング,技術サポートを展開していく。来日したHTCの周永明・最高経営責任者は「hTc Z以外の端末も複数投入していきたいと考えている。2007年12月までに少なくとも50万台,できれば100万台を販売したい」と抱負を述べた。
またNTTドコモは同日,hTc Zを7月31日から販売開始すると発表した。これまでは7月下旬としていた(関連記事)。NTTドコモ法人営業部門によるシステム販売だけとなり,価格は個別見積もり。端末100台とサーバー,工事費などをセットにした導入費の参考価格は約1500万円。