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 佐世保重工業は7月21日、資材・原価システムを構築し、本格稼働を開始したと発表した。同社はこのシステムでビジネス・プロセス・マネジメント(BPM)を実践する。

 新システムは主力の造船事業などで、資材・原価管理業務を支援するためのもの。同業務における各工程で入力した原価データなどは、資材部門だけでなく、営業部門や設計部門の担当者も閲覧できる。業務の進捗状況も分かる。

 佐世保重工業は新システムに刷新するために、ビジネス・プロセス自体を改善した。異なる部門で重複して実施していた作業を減らすことにより、資材・原価管理業務だけで従来は13あったビジネス・プロセスを5つに集約した。それに伴い、100種類以上あった帳票類も20種類に集約した。

 ビジネス・プロセスに基づいてアプリケーションを構成するサービスを定義し、ビジネス・プロセスとアプリケーションの対応関係を明確にした。そのため今後、ビジネス・プロセスを改善した際にも、システムの改変が容易になるという。

 構築作業はNECトータルインテグレーションサービス(NTIS)が主に担当した。NTISのBPMに基づくシステム開発手法「CGAA/ARIS」を適用している。BPMは(1)ビジネス・プロセスを図示し、(2)人の作業やシステムの処理を、専用のシステム上に規定したビジネス・プロセス通りに実行する。さらに、(3)この仕組みを活用して、継続的に企業の課題を解決することを指す。今年に入り、注目が集まっている。