松下電器産業は2006年7月25日、夏のボーナス商戦向けに新しいデジタルカメラ4機種を発表した。発売予定はいずれも8月25日。
新製品は「LUMIX DMC-FX07」「同DMC-FX50」「同DMC-LX2」「同DMC-FZ50」の4機種。カメラが被写体の動きを検知し、自動的にシャッタースピードとISO感度を設定する「インテリジェントISO感度コントロール機能」を全機種に搭載した。撮影状況に合わせて、手ブレや被写体ブレを自動で防げるという。また新開発の画像処理エンジン「ヴィーナスエンジンIII」を採用し、起動や撮影間隔などのレスポンスを向上している。
DMC-FX07は、2006年3月に発売したDMC-FX01の上位機種。より広い範囲が写せる広角28mm(35mm換算)でのワイド撮影が可能な、光学3.6倍ズームレンズを備える。DMC-FX01の有効画素数が600万画素だったのに対して、720万画素に増えた。液晶サイズは2.5インチ。実売想定価格は4万8000円前後。なお、DMC-FX01は併売となる。
DMC-FX50は、LUMIXシリーズでは初となる3インチ液晶を搭載した機種。撮影した画像を2枚並べて表示できるなど、大きい画面を生かした独自の機能を備える。その他の基本機能はDMC-FX07と同じ。実売想定価格は5万円前後。
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LUMIXシリーズ初の3型液晶を備える「DMC-FX50」 | ![]() |
16対9の横長CCDを採用した「DMC-LX2」 |
DMC-LX2は、2005年8月に発売した世界初の16対9の横長CCDを搭載した「DMC-LX1」の後継機種。16対9の横長表示に対応した2.8型横長液晶を備える。DMC-LX1の横長液晶は4対3表示だったため、撮影画像を表示すると左右が切れたが、DMC-LX2では全面に表示できる。そのほか、背面のジョグスティックで手軽に露出などを変更できるなど、マニュアル機能を強化した。有効画素数は1020万画素。広角28mm(35mm換算)のワイド撮影に対応した光学4倍ズームレンズを備える。実売想定価格は6万円前後。
DMC-FZ50は、焦点距離(35mm換算)が35~420mmの光学12倍ズームレンズを搭載した高倍率ズーム機。有効画素数は1010万画素。2型の液晶画面は、新たに上下180度動かせるようになり、より自由なアングルでの撮影が可能となった。実売想定価格は7万3000円前後。
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光学12倍ズームレンズを搭載する「DMC-FZ50」 | ![]() |
撮影画像をハイビジョンテレビに表示できる「DMW-SDP1」 |
なお、デジタルカメラのほかに、撮影画像をハイビジョンテレビに高画質で表示するためのフォトプレーヤー「DMW-SDP1」も発表した。本体にはSDメモリーカードスロットとD端子を備える。撮影画像を記録したSDメモリーカードをスロットに差し込み、D端子ケーブルでハイビジョンテレビと接続すると、撮影画像を1920×1080ドットのハイビジョン画質で表示できる。
製品内には最新の画像処理エンジン「ヴィーナスエンジンIII」を備える。これにより、同社のプラズマテレビ「VIERA」などが備えるSDメモリーカードスロット経由で画像を表示するよりも、素早く画像送りやスライドショーが実施できる。発売予定は9月22日。実売想定価格は1万円前後となる。