NECは7月25日、最大84.6テラ・バイトのディスクを搭載できるミッドレンジのストレージ装置の新製品「iStorage S2900」を発表した。最大の特徴は、災害対策機能を新たに加えるなど、可用性を高めていること。これまでハイエンドのストレージ装置に搭載していた機能を搭載した。
災害対策機能は、「SystemGlobe RemoteDataReplication/DisasterRecovery」。遠隔地に設置したきょう体へ、データの更新の順番を保持しながら非同期でデータ転送し、ディスクの複製を作成する機能。そのほか、最小構成で4台搭載するハードディスク・ドライブのうち、2台が同時に故障しても、継続運用できる「RAID6」を選択することができるようにした。
サーバーとの接続インタフェースに、4Gビット/秒のファイバ・チャネルを採用し、既存製品と比べデータ転送速度を最大で1.7倍向上した。ハードディスク・ドライブはシリアルATAかファイバ・チャネル・ドライブを選択し、最大240台84.6テラ・バイトのディスクを搭載できる。キャッシュ・メモリーは最小2Gバイトから最大16Gバイトまで搭載可能。価格は73Gバイトのファイバ・チャネル・ディスクを4台載した場合で1174万円から。出荷開始は8月31日。