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左から米AMDの執行副社長兼ワールドワイドセールス/マーケティング最高責任者のヘンリー・リチャード氏、日本AMD社長のディビッド M. ユーゼ氏、ATIテクノロジーズジャパン社長の森下正敏氏、加ATIのワールドワイドセールス上級副社長のリック・ヘグバーグ氏
左から米AMDの執行副社長兼ワールドワイドセールス/マーケティング最高責任者のヘンリー・リチャード氏、日本AMD社長のディビッド M. ユーゼ氏、ATIテクノロジーズジャパン社長の森下正敏氏、加ATIのワールドワイドセールス上級副社長のリック・ヘグバーグ氏
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 AMDは2006年7月27日、米国時間の2006年7月24日に発表した加ATI Technologiesの買収について(発表資料)、共同記者会見を開いた(場所は東京都千代田区の帝国ホテル)。
 会見ではATIの買収により、今後はパソコン、携帯機器、デジタルテレビ、ゲームの4つの分野に注力し、2007年にまずノートパソコンの分野で、消費電力と性能に優れた新しいプラットフォームを投入する計画を発表した。
 加ATIのワールドワイドセールス上級副社長のリック・ヘグバーグ氏は「今回の買収によって、これまでのATIの事業や方針が変わることはない」と語った。グラフィックスやチップセットなどのブランド名はこれまで通り維持し、これらの分野に対する投資も継続していく。
 米AMDの執行副社長兼ワールドワイドセールス/マーケティング最高責任者のヘンリー・リチャード氏は、「AMDがATIを買収したからといって、インテルプラットフォームに対するサポートを止めるわけではない」と述べ、インテル向けチップセットの出荷やサポート事業などを止める意向がないことを強調した。
 今回の買収劇については、1年強ほど前にヘンリー氏とリック氏の間で個人的に交わされた話がきっかけとなり、米AMDが加ATIに正式に申し込んだことで合意に至った。ちなみにATIテクノロジーズジャパン社長の森下正敏氏がこの件を知ったのは2006年7月初旬ごろで、日本AMD社長のディビッド M. ユーゼ氏は7月24日(米国時間)の米国での発表で初めて知ったとのこと。
 森下氏は「初めはうわさが本当になったという感じだったが、今では社員全員が大きなモチベーションを感じている」と述べ、新生AMDへの期待を明らかにした。