ソニーは2006年8月2日、同社のデジタルカメラ「Cyber-shot」の新製品2機種と、パソコン上で画像に位置情報を埋め込むGPSユニットを発表した。
「DSC-T10」は、人気の薄型モデル「DSC-T9」の後継機。発売日は8月25日で、実勢価格は約4万円になる見込み。3倍のズームレンズと光学式の手ぶれ補正機能はそのままに、画素数を600万から720万にアップ。高感度撮影もISO640をISO1000に引き上げた。加えて、暗所での動画撮影もより明るく写るよう改善した。本体デザインも進化。アルミやステンレスを各所に用いて高級感を高めたほか、女性ユーザーの要望が多かったピンクモデルもカラーバリエーションに加えた。液晶モニターは2.5型。一度の充電で撮れる枚数は約250枚(CIPA策定基準)。本体サイズは、幅89.7×高さ54.9×厚さ20.6(最薄部は16.8mm)。重さは140g。
「DSC-W50」は、実勢価格3万円前後と手ごろな価格の600万画素モデル。発売日は9月8日。デジタルカメラの新規購入/買い増しユーザー向けの製品だ。光学式の手ぶれ補正機能は搭載しないが、3倍ズームと2.5型液晶モニターを搭載。一度の充電で撮れる枚数は約390枚と多い。最高ISO1000の高感度撮影も可能だ。本体サイズは幅88.9×高さ57.1×厚さ22.9mm。重さは127g。
2製品とも記録媒体は、メモリースティックDuo、またはメモリースティックPro Duo。さらにDSC-T10は約56MB、DSC-W50は約30MBのメモリーも内蔵している。
小型のGPSユニット「GPS-CS1K」も9月1日に発売する。価格は1万5540円。GPSユニットを起動し、衛星から受信した位置情報と受信した時間をユニット内の内蔵メモリーに記録。その状態で手持ちのデジタルカメラで撮影をすると、後から時間情報を基に画像に位置情報を埋め込むことができる。
位置情報を埋め込むのは、付属ソフトの「GPS Image Tracker」。位置情報が埋め込まれた画像は、地図ソフト「Super Mapple Digital Ver.7 for Sony」にドラッグ・アンド・ドロップするだけで日本地図上に表示される。地図上で画像を閲覧できるほか、「東京都港区」というように、住所から画像を検索できるようにもなる。登山、釣り、食べ歩きといった趣味や、不動産業などのビジネスにさまざまな活用が考えられる。
GPS-CS1Kの本体サイズは、幅87×高さ36×奥行き36mmで、重さは電池を除いて55g。駆動時間は単3形アルカリ乾電池で約10時間、単3形ニッケル水素充電池で約14時間。内蔵メモリーの容量は約31MB。対応するのは、Exif2.1以降に準拠したJPEG画像で記録するデジタルカメラだ。ソニーでは、同社製の対応モデルをWebサイト上で公開している。他社製品への対応については、「Exif2.1以降の画像が撮れるなら基本的に対応するが、動作保証はできない」としている。