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 テンアートニは8月2日,日商エレクトロニクスから8億9500万円の第三者割当増資による出資を受けることを発表した。これにより日商エレクトロニクスはテンアートニの11.27%の株式を保有,大塚商会に次ぐ第2位の株主となる。

 またテンアートニは富士通からも9800万円の第三者割当増資による出資を受ける。日商エレクトロニクスと富士通による出資額の合計は9億9345万円となる。

 払い込み期日は8月24日付。大塚商会の出資比率は現在の52.59%から46.01%となるが,親会社であることに変更はない。

 調達した資金のうち,7億円を米SteelEye Technology買収のための借入金返済に充てる。残りを今後のオープンソース・ソフトウエア事業の投資に使用する。

 日商エレクトロニクスは8月下旬をめどにテンアートニとの業務提携も行う。両者はすでにLinux関連事業などで協業しているが,協業の範囲を広げるという。LinuxやJava関連事業,IT基盤,SI,中小・中堅企業向け事業,海外事業などでの提携を検討しているという。

 また富士通とはハードウエアやソフトウエア販売などでの連携を強化するとしている。

 テンアートニはLinuxなどのオープンソース・ソフトウエアとJavaを専門とする企業。11月6日に社名を「サイオステクノロジー」に変更することを決定している。