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Custom V4を利用したアプリケーション例。多言語コンポーネントを使って使用言語を切り換えることができる
Custom V4を利用したアプリケーション例。多言語コンポーネントを使って使用言語を切り換えることができる
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 製造業向け統合パッケージ「ECObjects」を開発・販売するクラステクノロジーは、リッチ・クライアント型のJavaアプリケーションの開発を効率化するクラスライブラリ「Custom V4」の販売を開始した。ECObjectsに組み込まれている開発環境を分離し、汎用のクラスライブラリとして提供するもので、「Customには、ECObjectsの開発で得たノウハウを盛り込んでおり、操作性のよいビジネス・アプリケーションをJavaで効率よく作成できる」と四倉幹夫社長は話す。

 Custom V4は、(1)GUI部品(ボタンやラベル、チェックボックス、多段組みの表、ツリー/テーブルなど)、(2)DB簡易アクセス(データベースへの接続や検索結果に対する操作を設定)、(3)リレーション(コンポーネント同士を関連づける)、(4)多言語(例えば日本語、中国語、英語を切り換える)など100種類以上のJavaコンポーネントで構成する。開発者は、オープンソースの開発環境であるEclipse上で、これらのコンポーネントを組み合わせたり設定することで、アプリケーションの開発を進めることができる。

 プロダクト開発部の稲生剛部長は、「テーブルのカラムに日本語を入力する際に、別ウインドウを開くのではなく、直接書き込めるようにするといった細かい部分をはじめ、日本のユーザーが『アプリケーションはこうあるべき』と考えられる機能を、できるだけ盛り込んだ」と話す。例えば多言語コンポーネントを使えば、「コンボボックスで『日本語』『英語』『中国語』などを選ぶと、画面上の文字列をその言語に合わせて切り換える」という機能を、原則としてプログラミングなしに追加できる()。

 Custom V4が支援するのは主にユーザー・インタフェース周りの開発で、ビジネス・ロジックは別に作成する必要がある。「Customを使えば、開発者はロジック部分に専念できるようになる」(稲生部長)。開発したアプリケーションは、クライアント/サーバー型、3階層型などの環境で利用できる。データベースとして、OracleまたはDB2を利用可能だ。

 クラステクノロジーはCustom V4を、1クライアント当たり月額10万円のレンタル形式で販売する。売り切りの形では提供しない。開発環境を利用しやすくすることに加えて、「将来的にソフトウエアを売り切る形は消えていくと考えている。新たな販売方法を試すきっかけとしたい」(四倉社長)。10月にはCustomをバージョンアップし、ビジネス・ロジックをサービス化して、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づくシステムで利用できる機能を提供する予定だ。