PR
図1●カウントダウン・タイマー
図1●カウントダウン・タイマー
[画像のクリックで拡大表示]

 米Borland Softwareは2006年8月8日,Windows/.NETアプリケーションの統合開発環境(IDE)製品に,Delphi,C++,C#の各言語に対応した単一プログラム言語向けの4製品8エディションを加えるとともに,各製品のエントリ・エディションを無償で配布することを発表した。

 以前,Borlandは各プログラム言語版の開発製品をそろえ,一部のバージョンをPersonal版などとして無償配布していたが,現行のWindows向けの開発製品はDelphi,C++,C#の3言語すべてに対応した有償の統合製品「Borland Developer Studio(BDS)」だけとなっていた。発表したTurbo製品ファミリはBDSをベースに,各言語に機能を特化したもの。

 新しく加わる製品は「Turbo Delphi for Win32」「Turbo Delphi for .NET」「Turbo C++」「Turbo C#」の4製品。Borland International時代に一世を風靡(ふうび)した「Turbo」のブランドを冠する。

 各製品には「Turbo Professional」と「Turbo Explorer」の二つのエディションを用意する。このうちTurbo Professionalは有償の製品で,価格は500ドル(約5万8000円)以下の予定。一方,Turbo Explorerは無償の製品で,Professional版からはプラグインによるIDEの機能拡張や,コンポーネントの追加,新規開発などの機能が省略されている。出荷開始はいずれも「2006年第3四半期」としているが,Turbo ExplorerのWebサイト(http://www.turboexplorer.com/)にはカウントダウン・タイマー(図1)があり,このタイマーの表示によるとTurbo Explorerは米東部時間で9月4日正午(日本時間で9月5日午前8時)に公開される見込み。「国内でも追ってリリース予定」(ボーランド日本法人)だという。

 無償のWindows用IDE製品としては,マイクロソフトが2005年11月から配布しているVisual Studio 2005(VS 2005)のエントリ版「Express Editions」がある。ただ,VS 2005は .NET Framework環境への移行が進んでおり,Visual Basic 2005やVisual C# 2005では .NET Framework対応のWindowsアプリケーションしか開発できない。これに対し,Turbo製品ファミリではTurbo Delphi for Win32やTurbo C++などでWin32環境でのビジュアル開発に引き続き対応するなど,VS 2005にない特徴がある。

 なお,Borlandは2006年2月にIDE製品事業を売却し,Borlandとは別の会社でIDE事業を進める計画を発表している(関連記事)。この件についてボーランドは「近々何らかの発表ができる予定」とコメントしており,Turbo Explorerのリリースと同時期に何らかのアクションがある可能性もある。