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写真 8月29日に開催された広帯域移動無線アクセスシステム委員会 技術的条件作業班の第6回会合
写真 8月29日に開催された広帯域移動無線アクセスシステム委員会 技術的条件作業班の第6回会合
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 総務省は8月29日,2.5GHz帯を使った無線ブロードバンドの技術条件を議論する「広帯域移動無線アクセスシステム委員会 技術的条件作業班」の第6回会合を開催した。この作業班では,IEEE 802.16e(モバイルWiMAX),IEEE 802.20(MBTDD 625k-MC mode),IEEE 802.20(MBTDD Wideband),次世代PHSの4種類について,2.5GHz帯で実用化するのに必要な技術的な条件を検討している。

 今回の作業班では,ほかの無線システムとの電波干渉を防ぐガードバンド幅が相次いで提案された。ガードバンドとはシステム間に“空白地帯”として配置する周波数のことで,2.5GHz帯と隣接する衛星通信(NTTドコモのN-STAR)および衛星放送(モバイル放送のモバHO!)との間や,複数の無線ブロードバンド・システムの間に設ける必要がある。

 衛星システムとのガードバンドでは,NTTドコモが20MHz幅以上,モバイル放送が15MHz幅以上が必要であると提案した。無線ブロードバンド用の2.5GHz帯は現在,95MHz確保されているため,この提案のまま受け入れると無線ブロードバンド用に使える周波数帯域は60MHz幅となる。これを不服とする企業が「NTTドコモが提案する20MHzのガードバンドの中に,固定無線に用途を限定したシステムを導入できないだろうか」(KDDIの要海敏和技術開発本部技術戦略部ワイヤレスブロードバンド開発室長)と“逆提案”する場面もあった。

 システム間のガードバンドは,インテルがモバイルWiMAXシステム同士なら500kHzとなるとした報告を提出した。ほかにクアルコムジャパンはIEEE 802.20(MBTDD Wideband)とモバイルWiMAX間のガードバンドが1.5MHz幅となること,京セラがIEEE 802.20(MBTDD 625k-MC mode)とモバイルWiMAX間のガードバンドが5MHz幅となることなどを提案した。

 なお,総務省は次回会合を「9月中旬を予定」としているが,具体的な日時は決まっていない。