DSL回線や光回線などのブロードバンド接続サービスを提供するアッカ・ネットワークスは,サービスの受注システム,および物流システムをこのほど刷新した。新システムの大きな特徴は,業務アプリケーションに含まれる業務ルールを最短数時間で変更できるようにしたこと。
アッカ・ネットワークスではこれまで,「受注前に,顧客が指定した地域でサービスが提供できるか」「サービス商品の料金は,ISPや受付時期ごとにどう設定するか」などの業務ルールを受注システムで管理していた。しかし,業務ルールをプログラムの中に組み込んで管理していたため,いったん業務ルールの変更が発生すると,変更すべきプログラムの特定や,変更する際の影響範囲の特定などに手間がかかっていた。
そこで新システムでは,システム担当者が業務ルールの変更があったときに,迅速に変更できるように,ソフト・ベンダーのアイログが提供する業務ルールの管理ソフト「ILOG JRules」を導入。業務ルールを業務プログラムから独立させてILOG JRulesで一元管理するようにした。これにより,これまで半月~1カ月かかっていた業務ルールの変更作業が,数時間程度で済ませられるようになったという。
アッカは2005年半ばからシステム開発を開始。2005年12月に受注システムを,2006年6月には物流システムをそれぞれ稼働させた。