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 NTTソフトウェアは8月30日、無線IP電話による内線電話ソリューション「ProgOffice」を9月1日から販売すると発表した。主に従業員が500人以下のオフィスを対象に販売する方針で、NTTグループの法人営業部門や直販に加えて「グループ外のソリューションプロバイダ数社とも販売提携を結ぶ予定」(NTTソフトウェアの伊土誠一常務取締役営業推進本部長)という。今後3年間で15億円以上の売上を目指す。

 ProgOfficeは、SIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)サーバーと無線LANシステム(基地局および制御装置)、認証サーバーやDHCPサーバー、無線IP電話機や固定型のIP電話機などで構成する。現時点で対応している無線IP電話機はNTTドコモのFOMA一体型端末「N900iL」だけだが、他社製端末も相互接続性を検証中という。さらに、KDDIが発売したN900iL対抗端末「E02SA」への対応も視野に入れている。

 ただし無線IP電話ソリューション市場では、NTTドコモやNTT東西地域会社などのグループ企業、NECや富士通などのPBXメーカーが先行している。NTTソフトウェアは後発の強みを生かし、独自の通話品質向上技術を実装した無線LANシステムを開発。「海外製の無線LANシステムを採用している他のソリューションと違い、顧客のニーズに応じて制御装置を迅速に改良できる」(伊土常務)ことをアピールする。さらにシステムインテグレータとしてのノウハウを生かし、SFA(セールス・フォース・オートメーション)やCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)など業務システムと連携させることで、先行他社を追いかける。

 システム価格は、N900iLが40台、固定型IP電話機が10台の場合で約650万円。初期工事費用や保守・運用費は別途かかる。