フロントメディアは2006年9月6日、英国放送協会(BBC)のニュース番組を携帯電話向けに無料で配信すると発表した。国内でBBCのニュースコンテンツを携帯向けに配信するのは本件が初になるという。9月11日から配信を開始する。
配信するのはBBCの国際ニュースチャンネル「BBCワールド」内で放映されている「BBCワールドニュース」。1日3回30分のコンテンツを英国で放送後4~5時間後に配信する。日本語版と英語版の2カ国語に対応。対応端末はNTTドコモのFOMAのみ。配信はフロントメディアが提供する無料動画映像チャンネル「Qlick.TV(クリック ドット ティービー)」で行う。ユーザーは会員登録後、専用アプリケーションをダウンロードすれば視聴が可能になる。番組の合間にはCMが挿入される。
今までBBCワールドニュースを視聴するには、ケーブルテレビ(CATV)やスカイパーフェクTV!などの衛星テレビ放送、またはそれらのチャンネルを主に光ファイバー加入者向けに配信するソフトバンクの「BBTV」などに加入する必要があった。今回のサービス開始で、FOMAに限られるもののFOMAユーザーなら誰でもBBCワールドニュースが見られるようになる。「パソコンも含めてオープンな環境で番組を提供するのは、国内初の試み」(BBC World ディストリビューション ジャパン)という。現在はNTTドコモのFOMA向けのみの配信だが、「今後は他のキャリア向けにも配信していく予定」(フロントメディア)としている。