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写真 ノーテルネットワークスの「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」 レイヤー3レベルの独自冗長化機能「R-SMLT」を搭載した。
写真 ノーテルネットワークスの「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」 レイヤー3レベルの独自冗長化機能「R-SMLT」を搭載した。
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 ノーテルネットワークスは9月6日,レイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch」シリーズの冗長化機能を強化したと発表した。独自の冗長化機能「SMLT」(Split MultiLink Trunking)および「R-SMLT」(Routed SMLT)を搭載し,障害発生時にバックアップの経路に切り替える時間を短縮。上位機種では0.1秒以内で処理を引き継げるという。

 今回機能を強化したスイッチは,「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」,「同5500」,「同1600」の各シリーズ(写真)。上位機種である8600シリーズはR-SMLTを,5500と1600シリーズはSMLTを新たに実装した。なお8600シリーズは以前からSMLTを搭載済み。

 SMLTはレイヤー2レベルの冗長化機能。複数のスイッチを束ねることで仮想的に1台のスイッチとして稼働させられる。一方のスイッチに障害が発生しても,もう一方に高速に切り替えて通信を保持する。一般的なRSTP(rapid spanning tree protocl)では切り替えに数秒かかるのが,SMLTでは1秒未満で切り替わる。

 もう一つのR-SMLTは,レイヤー3レベルで回線切り替えを高速化する機能。R-SMLTを使うネットワークでは,通常の経路の機器とバックアップ経路の機器が常に接続情報を交換し,ルーティング・テーブルなどの情報をバックアップ側にも保持させておく。障害時にルーティング・テーブルの書き換え作業が発生しないため切り替えが早い。

 ルーティング・プロトコルであるOSPF(open shortest path first)をそのまま使うと回線の切り替えに十数秒かかるところ,R-SMLTを組み合わせると1秒未満で経路が切り替わる。

 機器の価格は,8600シリーズが107万9000円から。5500シリーズが74万9000円から(SMLTを利用するには別途ライセンスが必要)。1600シリーズは97万9000円から。