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 技術ベンチャーのユーグリッドは9月7日,シン・クライアントに近い安全性を維持しながら,既存のパソコン環境を使用できるソフトウエア「Eugirid Secure Client V1.0」を開発したと発表した。9月8日から販売を開始する。

 具体的には次のような二つの仕組みで実現している。一つは,ハード・ディスクにシステム・ファイルを残したまま,ファイル・サーバーを使ってユーザー環境を管理する仕組み。ログオン時に,ローカルにあるシステム・ファイルとサーバー上のユーザー・データをあたかも一つのドライブ上にあるかのように見せる。常時画面を転送していたり,システム・ファイルも含めてすべてファイル・サーバー上に置かれるシン・クライアント製品と比較して,ネットワークへの負荷が低い。また,キャッシュやユーザー環境のレジストリなどはすべてファイル・サーバー上にあるので,パソコンの盗難によってデータが漏れることはない。

 もう一つは,エージェント・ソフトを端末側に埋め込むことで利用可能な周辺機器やアプリケーションを制限する仕組み。アプリケーションの使用制限のほか,外部ドライブへの書き込みや印刷,コントロール・パネルの使用など,ユーザーの環境に応じた制御が可能だ。

 導入は,ファイル・サーバーにユーザー用の領域を用意し,現在使用しているパソコンにクライアント・ソフトをインストールするだけ。システム部分以外がすべてファイル・サーバーに転送され,ローカルからその部分が削除され,環境が整う。シン・クライアントのような専用システムは必要ない。

 価格はオープンだが,「100ユーザーの場合,管理ソフト35万円程度に加え,1ユーザー当たり1万6000円程度を考えている」(池田実社長)という。
 
 また,今後はモバイルでの使用も可能にする仕組みも提供する予定。許可済みのUSBメモリーにユーザー環境を入れて,持ち運ぶ形態を採る。