日立ソフトとインタラクティブTV向けミドルウェア製品を手がけるOsmosysは,Blu-ray対応ソフトウェアの分野で協業すると発表した。日立ソフトは,Osmosysのミドルウェア技術を導入してBlu-rayプレーヤ/レコーダ向けのミドルウェアパッケージを実装し,デジタル家電メーカーやチップセット・メーカーなどに提供していく。
OsmosysはスイスのADBグループ傘下のソフトウェアベンダで,インタラクティブTV,セットトップボックスのミドルウェア開発に定評がある。とくに,MHP(Multimedia Home Platform;欧州の地上波デジタル・テレビ放送標準化団体Digital Video Broadcastが提供する標準規格),OCAP(Open Cable Application Platform;北米のインタラクティブTV向けミドルウェア仕様)対応製品の出荷実績が多い。
日立ソフトは,組み込みJavaVM,プラットフォーム抽象化,ディスク制御などで独自の技術を持つ。今回,OsmosysのBD-J(Blu-rayディスク向けのインタラクティブ機能の規格)技術を導入し,Blu-rayプレーヤ/レコーダ向けのミドルウェアパッケージの開発に乗り出す。デジタル家電などの機器メーカやチップセット・メーカーに対し,Blu-ray対応製品を低コストで短期間に開発できるソリューションとして売り込む。