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 中小向けの業務パッケージを販売する弥生の飼沼健社長(写真)に、今後の方針などを聞いた。将来は売り上げ100億円以上を目指し、M&A(企業の合併・買収)なども視野に入れながらソリューション展開を図るという。

■現在、中期目標を立てているが、来期は売り上げ90億円ぐらい、そしてその次には100億円以上を目指したい。いたずらに拡大するのではなく、40%という営業利益率を維持しながら成長していくようにする。キャッシュフローもよくなっており、投資のリソースもあり、M&A(企業の合併・買収)もありうる。とくに税務関係のソリューションにも興味があり、自社開発するとかM&Aで臨むかなど、いろいろな選択肢の中で思案している。電子申告なども、そろそろいい時期かもしれない。

■製品では、これから新製品の「給与NE」を投入し、会計や販売に続いてネットワーク版のラインアップを増やす。開発キットも販売するなど、この分野をさらに充実させる。このほか歯科医院向けのソリューション「弥生デンタル」も販売していく。これは元々はライブドアのソリューションでLinuxで開発したものだが、予約管理や画像管理などの機能などがあり既に数十社のユーザーがいる。そこでWindows版の開発も狙いながら、当社で事業を引き継ぐことにした。会計ソフトとの連携、一般の医院向けソリューションなど、さらなるビジネスチャンスが期待できるだろう。このためには新しい販売チャンネルも必要になる。ERP(統合基幹業務システム)ソフトのような規模の大きなソフトは当面、出すつもりはない。

■販売チャネルでは、ネットワーク版のパートナーをさらに開拓する方針。現在は約150社だが、今後は1年間で300社にしたい。USENグループとの連携では、IPフォンなど当社のソリューションとして親和性の高そうな商材を扱うことになるだろう。とにかく今は優秀な開発者がほしい。中国なども活用しているが、まだまだ足りない状態だ。