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背面には無線LANユニットを搭載
背面には無線LANユニットを搭載
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Webブラウザーの画面で、ロボットで再生したい動作やメッセージの内容を送信する
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 ロボット開発ベンチャーのスピーシーズは2006年9月12日、パソコンや携帯電話からテキストでメッセージを送信し、そのメッセージを動作付きで読み上げる人型ロボット「MI・RAI-RT」を発表した。無線LANユニットを搭載しており、インターネットに接続することが可能。ネット経由で動作パターンやBGMなどをユーザーが指定すると、ロボット側で指定の動作を実行できる。

 例えば、自宅に帰るとき携帯電話の専用サイトを使って「今から帰ります」というテキストのメッセージを送信する。自宅では「MI・RAI-RT」がダンスを踊りながら「イマカラ カエリマス」と音声を合成して読み上げる。同社では、このロボットによる動作付きのメッセージ読み上げを名付けて「3Dメッセージ」と呼んでいる。

 音声合成のほかに、6人の声優が吹き込んだ約240種類のセリフも再生できる。動作パターンのテンプレートは100種類、BGMは50曲を用意する。インターネットから専用コンテンツをダウンロードする機能もある。天気情報やニュース、占いなどの音声を身振り手振りで再生する。ユーザー同士のコミュニティサイト「ロボタミア」も開設する。

 「MI・RAI-RT」という名称はソニーの出井伸之最高顧問が考案。ソニーでAIBOを開発していた春日知昭社長は「ロボットとITの融合で、未来を切り開きたい」と名称に込めた思いを語った。

 身長は33cm。体重は1.5kg。電源はリチウムポリマー電池を採用。同形のロボットは、研究開発用として4月に発表していたが「MI・RAI-RT」ではモーション作成用ソフトウエアを削減するなどで低価格化した。発売日は2006年10月31日。価格は29万4000円。年内3000台の販売を見込む。

「おかえりなさいませ」とあいさつ