日本IBMは9月20日、人事業務関連の子会社を再編すると発表した。同社が取り組む戦略的アウトソーシング・サービスの一種であるBTO(ビジネス・トラスフォーメーション・アウトソーシング)事業の強化が狙い。「顧客に必要な人事アウトソーシングの姿を策定するコンサルティングから運用までを一貫して請け負える体制を確立する」(日本IBM)のが目的だ。
人事のBTOサービスの提供拠点として、日本IBM人財ソリューションを10月1日付けで設立する。給与管理や福利厚生など人事業務を請け負う日本IBM人事サービスと、研修業務を提供する日本IBM研修サービスを合併させる。人員は日本IBMからの出稿を含めて300人。社長は日本IBMビジネス・ソリューションの伊藤重光社長が兼務する。
併せて、コンサルティング機能の強化策として、日本IBMとコンサルティング事業を営むIBMビジネス コンサルティング サービス(IBCS)の間で、人事業務のBTOでの連携を強化する。そのために、IBCSのヒューマン・キャピタル・マネジメント部門の大池一弥パートナー・執行役員が、日本IBMのBTO部門にある人事業務ビジネスの責任者に就任した。
今回の再編により、日本IBMの遠藤隆雄BTO事業担当常務執行役員の配下に、IBCSの人事コンサルティング部門と日本IBM人財ソリューションが収まることになる。