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 ネットワールドは,Windows用インストーラ開発ツールInstallShield最新版にエントリ・モデルを追加した。製品名は,「FLEXnet InstallShield Windows 12 Express日本語版」で,9月20日から発売を開始し,10月2日から出荷を始める。マイクロソフトの次期クライアントOS「Windows Vista」への対応などが特徴。米Macrovisionの製品を日本語に対応させた。

 今回発売したInstallShield Windows 12 Expressは,通常版からInstallScript形式のインストーラ作成機能を省いたもの。チェックリストに従って作業することで,MSI(Microsoft Installer)形式のアプリケーション・インストーラが開発できる。Windows Vistaが備えるWindows Installer 4.0やInternet Explorer 7.0に対応する。また,Vistaのユーザー・アカウント制御機能に対応した。インストールの際に,管理者権限を必要とするか否かを指定できる。さらに,インストール時にデジタル署名情報を指定する場合,管理者以外がインストールできるパッチの作成を可能にした。

 開発環境は,Windows 2000(Service Pack 3以降),Windows XP,Windows Server 2003で,WebブラウザとしてInternet Explorer 5.01またはそれ以降が必要(IE 5.5以降推奨)。

 ネットワールドのオンライン・ショップや販売パートナー経由で購入できる。価格はオープンだが,ネットワールドのオンライン・ショップ価格は8万1900円(アップグレード版は3万2550円)。サブスクリプションと10インシデントのサポートをセットにした「InstallShield 12 Express日本語版 メンテナンスパック」も併せて発売した。価格は16万6950円(アップグレード版メンテナンスパックは11万7600円)。

 「InstallShield 12」には,スタンダード・モデルである「InstallShield 12 Professional Edition」(25万7250円)や多国語対応機能を備えた上位モデル「InstallShield 12 Premier Edition」(44万1000円)があり,2006年7月から販売されている。これに今回,エントリ・モデルであるInstallShield 12 Expressが加わって3種類になった。いずれも,現時点ではWindows Vistaの試作版であるベータ2をサポートする。Vista完成後に,アップデートすることで製品版Vistaを正式サポートするという。