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AdventNet Simulation Toolkit
AdventNet Simulation Toolkit
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 ネットワーク管理ソフトを販売するアドベントネットは,ネットワーク管理者向けに,企業のネットワーク環境をパソコン上の仮想空間でシミュレートする運用管理ソフトの新版「AdventNet Simulation Toolkit 6.0」を,2006年9月26日に出荷した。ネットワーク台帳の管理やネットワーク管理ソフトの動作検証などに利用できる。価格は管理対象となるネットワーク機器1台で21万6000円,台数無制限で216万円など。開発会社は米AdventNet。

 AdventNet Simulation Toolkitは,ネットワーク管理プロトコルのSNMP(Simple Network Management Protocol)を経由したネットワーク管理環境をパソコン上の仮想環境に構築するソフトである。SNMPエージェントを搭載した個々のネットワーク機器の振る舞いを模倣する。現実の企業ネットワークのコピーを,パソコン上の仮想ネットワークとして管理できる。企業ネットワーク上に存在するネットワーク機器(SNMPエージェント)のMIB情報を取得して自動的にネットワーク構成を生成できる。

 ネットワーク管理台帳としての機能のほか,スクリプトを用いてネットワーク全体の振る舞いを記述できる。すなわち,SNMPのTrapを上げたり,MIBのカウンタを増やしたりしながら,ネットワークの負荷や振る舞いを観測するといったシミュレーションが可能である。スクリプト環境として,オブジェクト指向型のインタープリタ言語であるPythonのJava実装であるJythonを搭載している。

 2005年5月に出荷した前版から,米Cisco Systemsのネットワーク機器の管理コマンド・インタフェースである「IOS」を模倣する機能と,Telnet/TFTPサーバーを模倣する機能を備えた。Cisco Systems製のネットワーク機器を用意せずに,IOSの操作,ACL(Access Control List)の編集,ネットワーク機器に対するTelnet/TFTPを用いたconfigデータの抽出と投入が可能になった。configファイルの台帳としての使い方のほか,configファイルを書き換えた場合のネットワークの振る舞いの事前シミュレーションなどが可能になる。

 新版6.0では,性能を改善してシミュレーション速度を向上させたほか,個々のinformリクエストなど管理対象となるSNMPメッセージの拡充,模倣するCisco IOSの完成度の向上などを図ったという。また,ネットワーク機器の設定を記述する際に共通テンプレートを用いることで,テンプレートの変更によって複数のネットワーク機器の設定を一度に変更できるようにした。

 稼働OSはWindows NT 4.0以降、Solaris、Linux。