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 ブロードバンド推進協議会は2006年9月27日、インターネット上で実施したオンライン詐欺に関する調査の結果を発表した。それによると、インターネットユーザーの4.7%がオンライン詐欺の被害に遭っており、被害総額は1304億円に上るという。

 同調査では、オンライン詐欺を「ワンクリック詐欺」「フィッシング詐欺」「オークション詐欺」「不正請求メール」「スパイウェアによる銀行・クレジットカード番号盗難での不正請求」に分類している。これらのいずれかで、金品搾取などの物理的な被害や精神的な被害に遭ったという回答者が全体の4.7%であった。同協議会がまとめた、国内におけるオンライン詐欺の被害推定額は、ワンクリック詐欺が約156億円、フィッシング詐欺が約68億円、オークション詐欺が約819億円、不正請求メールが約154億円、スパイウェアによる銀行・クレジットカード番号盗難での不正請求が約107億円である。

 オンライン詐欺被害に遭ったという回答者の中で、その種類が、オークションで架空の取引を行い金品を搾取される「オークション詐欺」だったのが46.7%。サイトで画像などをクリックするだけで意図せずに会員登録や課金登録され、不正に料金を請求される「ワンクリック詐欺」が28.9%で続く(ともに複数回答)。

 この2つの詐欺は、被害者の年齢層に差がある。オークション詐欺の被害者は30~50代が過半数を超えているが、10代は29.7%と低い。オークションでは比較的高額な商品をやり取りするため、金銭面で余裕のある年齢層に被害が多いと、同協議会セキュリティ専門部会の部会長である野々下幸治氏は分析している。

 ワンクリック詐欺の被害者は10代が59.5%で最も多く、ほかの年齢層では20代が37.3%、30代が26.9%、40代が22.3%となる。また、2回以上被害に遭ったという回答も、この詐欺では30%近くあった。犯罪者にとって“効率のいい”詐欺になってしまっている。なお、ワンクリック詐欺の最近の傾向としては、アニメーションなどを用いて実際以上の個人情報が既に取得されてしまったと被害者に思わせて不安感をあおり、不正請求に応じさせようとする手口が増えているという。

 オンライン詐欺の被害後に「連絡・相談はしなかった」という回答は37.6%。連絡・相談をしなかった理由で多いのは、「被害を訴えても無駄だと思ったから」「問題になるような被害、金銭でないと思ったから」など。しかし、こうした泣き寝入りは、被害の拡大にもつながる。同協議会の野々下氏は「オンライン詐欺の被害を広げないためには、詐欺の手口などについてインターネットユーザーの認知度を高めるのが重要だ」と指摘している。