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 NECは9月27日、次世代ネットワークNGNに関する同社の取り組みについて発表し、「認証や課金、情報管理などの基盤サービスを提供するプロバイダ向けの事業をさらに拡大させる」(国嶋矩彦執行役員常務)(写真)との考えを示した。具体的には、ネットワーク機器やサーバー、ストレージ、ミドルウエアなどの製品提供、大規模システム構築案件などのビジネスを見込んでいる。同社の基盤サービス関連事業の売上高は、2005年度には1000億円程度に達している。今後は2年間で3000億円以上を売り上げる計画。

 NECによれば、これらの基盤サービスには、メインフレームと同等以上の堅牢性をオープン・システムで実現することが要求されるようになってきているという。こういった際に、「通信事業者だけでなく銀行などのミッションクリティカル・システムをオープン系で構築した実績とSI力が評価される」(粉川英夫執行役員)。

 NECは、4月に矢野薫氏が社長に就任して以来、NGNをキーワードに営業や製品開発などの組織の見直しを進めている。国嶋執行役員常務は「製品の整理や統合も含め、全社一丸になってNGN関連事業に取り組んでいく」姿勢を強調した。