業務アプリケーションのオンデマンド・サービスを手がけるセールスフォース・ドットコムとKDDIは9月27日,au携帯電話でオンデマンドCRM(顧客情報管理)を使えるサービス「Salesforce Mobile Edition for au」を10月上旬に機能拡張すると発表した。また従来は,携帯電話だけでセールスフォースのサービスを使うユーザーもパソコン用のライセンスが必要だったが,新たに携帯電話専用のサービス・メニューを加える。
Salesforce Mobile Edition for auを使うと,au携帯電話だけでSalesforceのCRMやSFA(sales force automation)の機能を使える。Salesforceのサーバーからau携帯電話に業務データをダウンロードし,携帯電話で編集または新規登録した上で,サーバーと同期できる。
今回新たに追加された機能は,検索結果のダウンロード,他のユーザーの商談とスケジュールの参照,活動履歴管理の3点。営業担当者が初めて訪問する客先の情報を調べて端末に保存しておいたり,顧客名を指定してこれまでどのようなやり取りをしてきたかを確認するような作業が可能になった。
料金は従来,au携帯電話だけで利用するユーザーでも,パソコン用のライセンス(1ライセンス当たり1万5750円)と,携帯電話から利用するためのオプション(1ライセンス当たり1575円)の両方が必要だった(Salesforce Enterprise Editionの場合)。しかしユーザー企業から,携帯電話だけでSalesforceを使うスタッフがおり,それに合ったライセンスを設けてほしいとの要望があったという。
そこで今回,携帯電話からのみ利用可能な「Salesforce Mobile Direct Edition for au」を加えた。こちらの料金は,5人まで利用できて月額1万5750円。携帯電話だけで使うユーザーは,一人当たり3000円となり現在より安価になる。ただし,Salesforce Enterprise EditionまたはUnlimited Editionのいずれかを1ライセンス以上契約することが利用条件に含まれる。