住商情報システムは9月29日、中小企業向けシステム構築支援を手がける朝日アイティソリューションの買収を発表した。中堅・中小企業向けソリューションの強化を狙った。朝日アイティソリューションが保有する自己株式を除き、発行済み株式の100%を現金で取得する。取得金額は非公開。取得は12月末までに完了する予定。
住商情報システムは、今回の買収で朝日アイティソリューションが持つ中小・中堅企業向けコンサルティングのノウハウを取り込んだ。これによって、コンサルティングから開発、構築、運用、保守までシステム開発の全工程において一貫したサービスを提供できる体制を整備。同社が開発した中堅・中小企業向けERP(統合基幹業務システム)パッケージ「ProActive」の拡販につなげる。
朝日アイティソリューションは、資本金で300億~500億円規模、社員数で300人規模の企業を中心に、ERPの選定/導入支援サービスや内部統制システムの構築サービスなどを提供している。特にシステムを導入する前のコンサルティング業務が、業務の中核となっている。住商情報システムとは以前から、「ProActive」の選定/導入支援で取引関係にあった。
朝日アイティソリューションは、住商情報システムの傘下に入った後も、現在の社名と体制のまま事業を継続する。
【本文中で一部、住商情報システムの名称を間違っておりました。お詫びして訂正いたします】