![]() カード会員向けの季刊誌「洛中楽人」を手にするマーケティング本部マーケティンググループの福田順マネージャー。季刊誌にもQRコードを印字する予定 |
「グランヴィア」ブランドで西日本に8ホテルを展開するジェイアール西日本ホテル開発(京都市)は9月、携帯電話向けサイトを刷新した。まずホテルグランヴィア京都のサイトを開設し、来年4月には8ホテルに展開したい考え。
これまで携帯電話向けのサイトには、JR西日本が運営するウェブサイトからのアクセスが多かった。旅行者が多いと想定して、宿泊プランなど宿泊者向けへの情報を中心に掲載していた。サイト刷新を機に、レストランの案内など飲食や婚礼部門の情報を強化する。具体的には、QRコードを広告に印刷し媒体別の反応率を計測する。システムは、ダブルクリックのASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービス「mobileMK」を採用した。
同社は現在、婚礼や飲食に力を入れる戦略を打ち出している。レストランなどの顧客層は、宿泊する顧客層とは異なる。飲食であれば、半径30キロメートル圏内がターゲットとなる。折り込みチラシを刷新し、レストランの月替わりメニューなどを中心に掲載するようにした。これまでもターゲット地域へ折り込みチラシを投函していたが、反応がつかみにくかった。
そこで、10月からチラシにQRコードを印刷し、アクセスした顧客に抽選で景品を提供するなどのキャンペーンを展開する。住所などの情報を登録してもらえるため、大まかな反応がつかめるようになった。ほかにも、駅やホテル周辺に掲示しているポスターや、京都駅の時刻表に掲載する広告にも印刷していく。「媒体別の効果を検証していき、効果のある告知を目指したい」とマーケティング本部マーケティンググループの福田順マネージャーは意気込む。