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クオリカの広居茂専務執行役員
クオリカの広居茂専務執行役員
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 クオリカ(東京都江東区、藤宮宏章社長)が販売するタッチパネル型のシンクライアント製品「WebLight」が、好調な売れ行きを見せている。建機大手のコマツが生産ライン監視などを想定して98年に開発したものだが、ここ半年ほどの間に流通、外食、医療などに急速に案件が広がっている。また、e-Japanを契機として自治体での採用も相次ぎ、これまでに約90の自治体に導入している。

 コマツの情報システム部門を出身母体とするクオリカは、以前からWebLightの代理店業務を担当していたが、製造業以外に販売先が広がったのを受けて、8月1日にコマツからWebLightの事業譲渡を受けた。同社の広居茂専務執行役員ビジネス本部長WebLight室長(写真)は、採用が広がっている理由を「製造現場で鍛え上げられた製品なので、頑丈で扱いやすく様々な現場に耐えられること」と説明する。

 実際、ファストフードチェーンの厨房用端末や、医療用の検査機器の操作端末など、国内外で大規模案件を獲得している。また、「いきなりブレーカーを切っても問題ない」点が、不慣れな利用者が多く、専門の管理者をおけないことが多い自治体のKIOSK端末などの案件でアピールするという。

 WebLightの特徴は塵や水滴、熱への対策が施してあるほか、故障の2大原因であるファンとハードディスクを取り去って安定性を高めてあること。OSはWindows XP Embeddedを採用しており、起動時はROMから読み込む。

 2005年度の売り上げは約5億円。2006年は6億~7億円、2010年には少なくとも10億円を計画する。「これまではもっぱらハード単体のビジネスだったが、今後はソフトや周辺システムの開発などのサービスの売り上げがハードをしのぐようになる」(広居ビジネス本部長)とみるからだ。

 クオリカはこれまで主に、製造業に特化したビジネスを展開してきた。WebLightを様々な業種に食い込める戦略商品として育てていく考えだ。