岡三証券は,メインフレームで稼働していた証券基幹系システムをWindowsプラットフォームで再構築した。インターネット専門の証券会社を除く総合証券会社としては初の取り組みという。
2006年9月15日に稼働開始した新証券基幹系システムの名称は「ODIN(Okasan Database Information Node)」。証券の注文/約定機能やネット・トレーディング機能を備える。
主なシステム構成は以下の通り。OSは,Windows Server 2003 Datacenter Edition。データベース管理システムには「SQL Server 2000」を採用した。PCサーバーは日本ユニシスの「ES7000」。同じく日本ユニシスの金融機関向けミドルウエア「MIDMOST」を組み合わせた。MIDMOSTは,大量のトランザクションを制御する機能や複数ノードに処理を分散する機能,障害時のリカバリ機能などを提供する。
今回の基幹系システムのリプレースは,2009年度に予定されている「株券不発行制度(株券のペーパーレス化)」といった制度改革への対応を見据えたもの。ODINは岡三証券のほか,同社のグループ会社や提携する証券会社も利用する。