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悪質なプログラムをインストールさせようとするワンクリック詐欺サイトの一例(IPAの情報から引用)
悪質なプログラムをインストールさせようとするワンクリック詐欺サイトの一例(IPAの情報から引用)
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 コンピュータ・ウイルスなどの届け出先機関である情報処理推進機構(IPA)は10月3日,9月中に寄せられたセキュリティ関連の届け出や相談の件数を集計して公表した。それによると,9月はワンクリック不正請求(ワンクリック詐欺)に関する相談が過去最多の223件だったという。

 ワンクリック詐欺とは,Webページ中の画像やリンクをクリックしただけで料金を不正に請求するネット詐欺の一種。料金を請求するだけではなく,ウイルスやスパイウエアといった悪質なプログラムを仕込もうとするケースも多い。IPAなどでは以前から注意を呼びかけているものの被害が後を絶たない。IPAへ寄せられる相談も,2005年11月以降毎月100件を超え,2006年9月には過去最多の223件を記録した。

 ワンクリック詐欺を仕掛けるサイトは,アダルト関連のコンテンツを置いた,いわゆるアダルト・サイトであることが多い。しかし最近では,アダルト・サイト以外にもワンクリック詐欺の“罠”が仕掛けられている場合があるとして,IPAでは警告している。

 例えば,「確実に利益をあげられる株式情報を提供する」とうたう投資関連サイトで,ワンクリック詐欺の手口が確認されたという(写真)。ユーザーが「会員登録」のボタンを押すと,悪質なプログラムをダウンロードさせられそうになる。Windowsが表示する警告ダイアログで「実行」を選択してしまうと,悪質なプログラムを実際にインストールされてしまう。

 そのほか,芸能人の動画や画像を検索していて、ワンクリック詐欺の被害に遭ったという報告がユーザーから寄せられているという。このためIPAでは,アダルト・サイトにはアクセスしないようにしているユーザーでも,ワンクリック詐欺の被害に遭う恐れがあるとして注意を呼びかけている。

 同日IPAは,9月中に寄せられたウイルス届け出件数を発表した。8月中に寄せられた発見届け出数は3551件(8月は3434件)。そのうち,実害があったのは22件(8月は4件)だった。報告件数が多かったウイルスは,Netsky(796件),Bagle(335件),Mytob(296件)---だった(いずれも変種・亜種を含む)。

 9月中に報告されたウイルスのうち,IPAでは「Stration(Warezov)」について特に警告している。Strationは,自分自身のコピーをメールに添付して感染を広げるウイルス。9月中,同ウイルスの亜種が次々と出現した。その中には,添付したウイルス・ファイルをWindowsの修正パッチ(セキュリティ更新プログラム)に見せかけるものがあるので,だまされないよう注意を呼びかけている。(関連記事1:「ウイルスに感染しています」---偽メールに注意,関連記事2:「修正パッチに見せかけるウイルス」の亜種が続出)。

IPAの情報