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 日本BEAシステムズは,TP(トランザクション処理)モニターのBEA Tuxedoを用いたアプリケーションをWebサービス経由で利用するためのラッパー・ミドルウエア「BEA Salt 1.1」(Services Architecture Leveraging Tuxedo)を,2006年10月5日に出荷する。COBOL言語などで開発されたTuxedoベースの既存システムをWebサービス化してSOA(サービス指向アーキテクチャ)に加えることができる。

 BEA Saltは,Webサービス経由でTuxedoにアクセスするためのミドルウエアである。Tuxedoのサービスを定義して格納した「Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ」の設定内容からWSDL(Web Services Description Language,Webサービス記述言語)を生成する。WebサービスのクライアントとBEA Saltとの間のメッセージ交換を確実にする機能を備えるという。アドレスとアクションをSOAPエンベロープに含めるWS-Addressingにより,非同期呼び出しも可能である。

 従来,WebシステムからTuxedoを利用するためのソフトウエアとしては,JavaクライアントからTuxedoを利用するための「BEA Jolt」があった。今回のBEA Saltは,適応システムの対象を広げ,より抽象的なアクセス手段が可能になるSOA環境にTuxedoを追加するという位置付けになる。