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 日本NCRは2006年10月5日,データ・ウエアハウス・ソフトの新版「Teradata Warehouse 8.2」の販売を開始した。従来版と比べて,より“鮮度”の高いデータを分析できるように性能を高めた。出荷開始時期は12月中旬で,売上目標はハードウエア込みで年間60億円。

 Teradata Warehouseは,基幹系システムのデータを時系列でアーカイブ保存することで動向分析などを行うデータ・ウエアハウスを構築するためのソフトである。2004年11月に出荷したバージョンに比べて,より新しいデータを分析対象として取り込めるようにすることで,業績の分析や中期計画の立案といった使い方だけでなく,現場の業務担当者による日常的な意思決定に役立てられるようにした。鮮度の高いデータをデータ・ウエアハウスに投入しても,分析に時間がかかりすぎることがないよう,高いレベルの性能を目指したという。

 性能を高める方策として,例えば,データ更新時のディスク・アクセスを大幅に削減した。また,テーブルを結合する際のデータ量を削減するジョイン・インデックスに,「PPI(Partitioned Primary Index)」と呼ぶ別のインデックスを併用できるようにした。これにより分析用の問い合わせの性能が高まるという。