NECとNECインフロンティアは,遠隔拠点を光ファイバで接続する目的に適した小型エッジ・ルーター「UNIVERGE IX2005」を,2006年11月16日に出荷する。価格は7万5600円。
最大の特徴は,企業向け製品であり,かつ最大200Mビット/秒,IPsecによるVPN通信時に最大100Mビット/秒という比較的高いスループットを持ちながら,価格が7万5600円と安価な点である。外形寸法は幅135×奥行196×高さ36ミリ・メートルと小型のきょう体を採用した。冷却ファンを装備しないため,オフィスの机上などに設置しても騒音が出ない。
企業向けエッジ・ルーターとして,基本的な機能を備える。IP層はIPv4とIPv6のデュアル・スタック。IPsecによるVPN機能や帯域制御機能を備える。端末認証機能としてIEEE802.1X認証が可能。RADIUSクライアント機能も持つ。ルーティング・テーブル配送プロトコルはRIP/RIPng,OSPFv2/v3,BGP4など。ネットワーク・ポートは100BASE-TXを5基備え,そのうち4基がスイッチング・ハブとなる。VLAN機能はポート・ベースVLANとIEEE802.1Qタグ付きVLAN。運用管理機能はSNMPエージェントと標準MIB/プライベートMIBを搭載するほか,VRRPによる多重化が可能である。RJ-45形状のコンソール接続用ポートも搭載する。