「テレビポータルサービス」(本社:東京都港区,社長:大野誠一氏)が2007年2月に,デジタルテレビ向けポータルサイト「アクトビラ」を開設する。サイト内のコンテンツは,段階的に充実させることにしている。開設当初は様々な生活情報を静止画や文字コンテンツで配信する。2007年度には映画など,動画コンテンツの配信にも乗り出す。そして2008年度には,動画のダウンロード配信を始める。
利用方法はとても簡単である。購入したデジタルテレビをブロードバンド(高速大容量)回線につなぎ込み,リモコンのボタンを押せばアクトビラにつながる。アクトビラに対応するデジタルテレビは,株主である松下電器産業とソニー,シャープ,東芝,日立製作所の大手家電5社が発売する見通しである。この5社にISP(インターネット・サービス・プロバイダ)のソネットエンタテインメントを加えた6社によって,テレビポータルサービスは設立された。さらにどの家電メーカーでもアクトビラ対応のデジタルテレビを作れるように,技術仕様を公開している。テレビポータルサービスは,全国に行きわたるデジタルテレビのうち,最終的に7~8割がアクトビラに対応すると期待している。
現在,日本に出回っているアナログテレビは1億2000万~1億3000万台と推定されている。これらがすべてデジタルテレビに置き換わったとき,1億台前後のデジタルテレビがアクトビラに対応する計算になる。そのうちアクトビラを利用する台数が1~2割にとどまったとしても,1000万~2000万台にも上る。アクトビラは,一気に有力サイトに成長する可能性を秘めているわけだ。