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 総務省は10月6日,NTT東西地域会社と他の通信事業者の網を相互接続するルールについて意見を募集すると発表した(プレス・リリース)。これは9月19日に発表された「新競争促進プログラム2010」で規定されていた項目。従来なら,まず総務省が研究会を開催。ルールの草案を提示し,それに対するパブリック・コメントを集める形でルール作りを行ってきた。今回はテーマに対して意見を集める形式を採る点が新しい。

 今回,意見募集をかけるのは,(1)接続料の算定,(2)コロケーション・ルール,(3)屋内配線工事の扱い,(4)回線名義人情報の取り扱い,(5)接続料債務不履行リスクの扱い――の5項目(PDF形式の説明資料)。

 特に興味深いのは(2)のコロケーション・ルールへの意見募集だ。中継用ダーク・ファイバに空きがない場合,1本の光ファイバに波長を変えて光信号を多重するWDM(波長多重分割)方式での接続をルール化すべきか,FTTR(fiber to the remote terminal)での接続ルールをどうするべきか,などについて問うている。FTTRとは,き線点近くで光ファイバを既存の電話線に接続し,VDSLサービスを行う形態。

 なお,他の項目では,まず(1)の接続料算定が,東西NTTの接続料金の妥当性の検証や接続料清算方法の見直し。(3)の屋内配線の取り扱いが,FTTHや直収電話を東西NTTに工事を委託するルールの策定の是非。(4)の回線名義人情報の取り扱いは,ADSL申し込みのときに,回線名義人と違う申込者の場合に東西NTTが受理しない問題について。(5)が通信事業者が経営破たんした場合の債務回収スキームについて,意見募集をしている。

 意見の締め切りは10月26日。この意見を基に,情報通信審議会で議論を進めるという。