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日立製作所の指静脈認証装置。静脈の模様によって本人かどうかを識別する
日立製作所の指静脈認証装置。静脈の模様によって本人かどうかを識別する
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 日立製作所は10月10日、パソコンに接続して利用する小型・低価格の指静脈認証装置と、認証サーバー用ソフト「指静脈認証管理システム」を発表した。同社はこれまで、金融機関のATMにおけるユーザー認証や入退室管理などに指静脈認証装置の販売を進めてきた。今回の新製品により、企業情報システムにおけるセキュリティ分野に用途を広げたい考え。Windowsや業務システムのユーザー認証などへの採用を目指す。

 指静脈認証は、静脈の模様の違いによって本人かどうかを識別する。模様が体内にあるため、偽造やなりすましが難しく、認証精度が高い点が特徴。ATMの生体認証装置では現在、7~8割が指静脈方式を採用しているという。

 日立グループ全体における指静脈認証装置とその関連ビジネスの売上高は、08年度までの3年間で1000億円を見込む。そのうち銀行のATM関連が400~500億円、企業システム向けが300~400億円、入退室管理が100~150億円程度と予測している。しかし2006年10月時点ではATM関連が7割を占め、入退室管理や企業内システム向けがそれぞれ1~2割程度だった。「現在は金融機関のATM向けが主力だが、将来は企業の業務システム向けが主力になる。今回発表した指静脈認証管理システムによって、その用途を開拓する」(セキュリティ事業部の小坂満隆事業部長)。

 今回発表した指静脈認証装置は従来モデルに比べ小型・軽量化した。専用LSIを開発して必要な機能をワンチップ化することで、設置面積と重量を40%削減した。認識精度も向上し、他人受け入れ率は従来モデルの4分の1程度に下がった。パソコン接続用の装置では初めて、暗号化機能を搭載した。価格も2万9400円と、従来モデルから約3割値下げした。指静脈認証管理システムは、1クライアント当たり2万1000円。