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 シンクライアント・システムの構築サービスを展開する松下電工インフォメーションシステムズ(松下電工IS)は10月13日、ネットブート方式のシンクライアント構築用ミドルウエア(Ardence)を販売している米アーデンスと、総代理店契約を結んだと発表した。契約期間は3年。

 松下電工ISは、ネットブート方式以外に、Citrix Presentation ServerやブレードPCを使った構築サービスを提供している。ネットブート方式は大学や専門学校などを中心に需要が多く、同社のシンクライアント関連の売り上げに占める割合は7割に達している。今後は民間企業での活用が進むとの判断から、今回の契約に踏み切った。同社はネットブート型シンクライアント関連の売り上げで、2008年度に50億円を目指す。販売パートナも増やす予定で、2006年度末までに10社、その後2007年度に5社、2008年度に5社増やす予定だ。

 ネットブート方式のシンクライアントは、起動時にサーバーからクライアントのOSやアプリケーション環境をネットワーク経由でダウンロードする。ダウンロードして実行した後は、通常のパソコンと同じ操作環境になり、アプリケーションの動作や周辺機器の利用などに制限がない。Ardenceはネットブート型で現在主流となっている製品である。