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Oracle Virtual Directory
Oracle Virtual Directory
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 日本オラクルは,企業内に点在するユーザー情報を束ねて,あたかも1つのユーザー情報ディレクトリとして運用できるようにするディレクトリ・サーバー・ソフト「Virtual Directory」を,2006年10月17日に出荷した。外部のデータベース管理システム(DBMS)をデータ・ソースとして利用できる。価格は1CPUあたり500万円(税別)など。

 Virtual Directoryは,企業内に複数存在するユーザー情報に対してアクセスを代行し,単一のビューで参照できるようにするミドルウエアである。LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)準拠のディレクトリ・サービスを提供するサーバーであり,ユーザー情報を必要とするLDAPクライアントからアクセスして利用する。Virtual Directoryは,ユーザー情報のディレクトリ構造とデータの実体に対する参照情報を管理し,LDAPクライアントからのアクセスがあるたびに,データの実体(ユーザー情報そのもの)が格納された外部データ・ソースにアクセスして情報を取得する。

 Virtual Directoryが一般的なメタディレクトリと異なる点は,外部データ・ソースとしてLDAPディレクトリ・サービスだけでなく,データベース管理システム(DBMS)を利用できる点である。JDBC(Java DataBase Connectivity)でアクセス可能なDBMSをデータ・ソースとして利用し,Virtual DirectoryのLDAPディレクトリ構造にマッピングできる。