PR

 ウルシステムズは10月18日,流通業界向け「次世代EDI」のオールインワン製品を発表した。XMLに対応した同社の受発注ソフト「UMLaut/J-XML」,サン・マイクロシステムズのOSと「ebXML通信ソフト」,サイベースのDBMSをパッケージング。これらソフトを1台のサーバー(2CPU,メモリー:4GB,HDD:500GB)に導入したワンボックスタイプは,価格が850万円から。12月に販売開始する。

 「UMLaut/J-XML」は,次世代EDI標準を取り込んだ受発注ソフト。インターネットを介して,受発注メッセージをXMLでやり取りする。受発注業務に加え,物流や決済までの業務フローをカバーすることが特徴である。この10月に販売を開始した。今回,サーバー機やOS,DBMSと一体で提供することで,次世代EDI環境の構築にかかるコストや手間が減らせるという。

 次世代EDI標準は,日本チェーンストア協会と日本スーパーマーケット協会が合同で検討を進めている。その背景には,従来の「JCA手順」の限界が指摘されてきたことがある。これまで流通業界は,1980年に制定されたJCA手順でEDIを行ってきた。インターネットの普及を背景に,専用線をベースにしたJCA手順の使い勝手の悪さが目立ち始め,次世代EDI標準を検討する流れとなっている。