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 三井金属鉱業のシステム子会社であるユアソフトは10月18日,mySAP ERPをベースに会計システムを導入するサービス「リアルモデル 会計特別パック」を開始した。

 大きな特徴は,ハードウエア,ソフトウエア,導入作業の費用を合わせて,2980万円(税別)からと,サービス価格を低く抑えたこと。(1)三井金属鉱業グループ55社におけるSAPベースの会計システムで実際に使われているERPパッケージのパラメータ設定仕様書やバッチ連携ツール,データ移行ツールを使う,(2)基本的にカスタマイズなしで導入する,という2点をサービスに組み込むことで,価格を抑えた。

 ユアソフトの草分公伸氏(取締役 RM事業部長)は「通常ならば,導入費用は7000万円ほどかかるところを,カスタマイズなどの作業を省くことでサービス価格を抑えた。通常ならば1年かかるところを,新サービスでは最短2カ月で導入できる」と話す。

 このサービスで導入対象となる管理業務は,財務会計と管理会計。財務会計では総勘定元帳の管理,債権管理,債務管理,固定資産管理の4種類が可能になる。管理会計では,部門別の予算・実績管理が実現する。

 提供するサービスには,本番用サーバーと開発用サーバーの設置,OSとmySAP ERPのインストール,バックアップ環境の構築,業務設計,データ移行,ユーザー教育,本番稼働後初の月次処理の支援といったものが含まれる。2980万円になるのは,本番/開発用サーバー2台,mySAP ERPの10ユーザー・ライセンスの場合。ユアソフトは2007年3月までに,5~10社に導入することを目指す。

追記:ニュース・リリース発表時点で,ユアソフトは最短3カ月で導入可能と発表していました。同社は後日,最短2カ月で導入可能と発表内容を一部修正しました。(10月25日)