PR
左から、ISA日本地域委員会代表の西川岳氏、ISAプレジデントのロビン・ドラモンド氏、米マイクロソフト コーポレート バイスプレジデントのアンドリュー・リーズ氏、マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐光喜プロダクトグループディレクター
左から、ISA日本地域委員会代表の西川岳氏、ISAプレジデントのロビン・ドラモンド氏、米マイクロソフト コーポレート バイスプレジデントのアンドリュー・リーズ氏、マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐光喜プロダクトグループディレクター
[画像のクリックで拡大表示]

 Itaniumサーバー向けソフトウエアの開発促進を図る業界団体Itanium Solutions Alliance(ISA)とマイクロソフトは10月19日、ItaniumサーバーとWindows Serverの組み合わせを促進するために協業を強化すると発表した。この取り組みを「Windows on Itanium」と呼ぶ。ISA日本地域委員会代表を務めるNECの西川岳第一コンピュータ事業本部長は、「2007年末までにRISC市場の60%のシェア獲得を目指す」という。

 今回発表した協業の特徴は、2007年後半にも登場予定の次世代Windows Server(開発コード名Longhorn)の導入支援を本格的に開始することだ。「これまでLonghornについては、マイクロソフトとメーカー各社が個別に協業してきた。今後はこれに加え、ISAの活動の一環として協業の窓口を設ける」(マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部プロダクトグループの五十嵐光喜ディレクター)。

 協業を推進するためにISA日本地域委員会は、「Japan Windows on Itanium(JWI)」と呼ぶワーキンググループを10月19日付けで発足させた。JWIには当初、マイクロソフトのほか、日本地域委員会のメンバーであるNEC、インテル、日本ヒューレット・パッカード、日本ユニシス、日立製作所、富士通の7社が参加する。JWIの協業施策は三つある。

 一つ目は、「Windows Server “Longhorn”早期導入プログラム」だ。JWIに参加するメーカー各社は、マイクロソフトの協力の下、顧客企業が実施するLonghornの早期導入プログラムを支援し、自らも技術を蓄積する。対象分野はデータベース、カスタム基幹業務アプリケーション、サードベンダー(ISV)製アプリケーションの三つに絞る。

 二つ目は、「ISVパートナー支援プログラム」だ。マイクロソフトの技術センターに「Itanium Solutions Center Network for Windows」と呼ぶ検証施設を開設。各ソフトウエア会社がItaium用Windows Server 2003上でのアプリケーションの動作検証やチューニングを支援するほか、Longhorn対応サーバーでの検証もできるようにする。関連する技術情報を提供するためのポータル・サイトも設置する。

 三つ目は、「技術ナレッジ開発プログラム」だ。ItaniumとWindows Serverを搭載したミッションクリティカル・システムの事例を技術資料として提供する。そのほかJWIでは、2007年上半期から、メンバー各社が提供するシステム構築サービスや保守サービスをまとめて提供するサービスも検討している。

 ISAのプレジデントを務める米インテルのロビン・ドラモンド氏は、「これまでにもマイクロソフトと世界各国のISAは協業してきているが、今回のようなプログラムを提供するのは日本が初めて」だと話す。同氏は、日本での協業の結果を踏まえて、Windows on Itaniumの取り組みを各国に広めていく考えを示した。