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テレビ朝日が開発した配信システム「パブえもん」の画面
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 テレビ朝日が報道機関に向けた番組の情報を配信するシステムを導入し、数千万円規模のコスト削減につなげている。今年1月、同社は番組内容をPRするための解説文や画像を紙からネット経由での配信に全面的に切り替えた。従来は、内容や出演者に関する文章情報や画像をファクスや郵便で送っていた。

 配信システムの名前は「パブえもん」。2004年の秋から検討を開始し、2005年末にITベンチャーのオレガ(東京・新宿)が開発したパッケージソフト「Alternax」をベースに開発。今年1月から稼働し始め、現在では紙での情報発信はほとんどないという。

 パブえもんは制作と公開の2つのプロセスに分かれている。前者ではテレビ朝日の広告宣伝部と外注先の業者およそ120人がPR用コンテンツを共有しながら制作する。後者では、登録している雑誌や新聞など媒体の記者700人に向けて制作したPR用コンテンツを公開する。

 通常、1つの番組のPR用コンテンツは、複数の作業者が共同で制作する。情報漏えいに備えて、コンテンツは画像・原稿ともに暗号化して管理する。またユーザーごとに未読か既読の状態が把握できるため、安全に共同作業ができる。配信される番組の種類に応じたテンプレートが用意されている。完成したコンテンツは制作用サーバーから公開用サーバーに送られる。

 公開のプロセスでは、IDを発行された媒体記者が原稿と画像からなるPR用コンテンツにアクセスすることになる。配信するコンテンツには自動的に電子透かしを埋め込み、不正利用を防止する。総合情報システム局総合システム開発部の西尾浩太郎氏は「宣伝用のコンテンツを安全に配信できるようになったし、写真を紙焼きするなどの作業も省けた」と話す。

■変更履歴
投資額に関する記述を削除しました。また、最終段落の電子透かしに関する記述を修正しました。 [2006/10/25 18:25]