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「ゴールドプラン」では、ソフトバンクモバイル相互間の通話やメールを無料に
「ゴールドプラン」では、ソフトバンクモバイル相互間の通話やメールを無料に
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NTTドコモやauより「常に200円安い」(孫氏)プランも投入
NTTドコモやauより「常に200円安い」(孫氏)プランも投入
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「ソフトバンクがやるからには、先進国で一番安くしたかった」と孫氏
「ソフトバンクがやるからには、先進国で一番安くしたかった」と孫氏
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 ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)は2006年10月23日、携帯電話サービスの新たな料金体系を発表した。中核に据える料金プラン「ゴールドプラン」の内容は、かなり大胆なもの。まず、ソフトバンクモバイル契約者宛ての音声通話と、全角70文字相当(140バイト)までのショートメール(SMS)を無料とする。さらに、新規加入から2カ月間は月額基本料金とパケット準定額制「デュアルパケット定額」の料金も無料。また、2007年1月15日までに同プランに加入した契約者に関しては、今後契約を続ける限り、月額基本料が2880円固定となる(PDF形式の発表資料)。

「ドコモとauより常に200円安。両社が下げたら24時間以内に対抗値下げ」

 このほか、「ブループラン」「オレンジプラン」という料金プランも設定する。ブループランはNTTドコモ、オレンジプランはKDDI(au)の料金プランと基本的に同一の料金体系を採りつつ、月額基本料金を他社より200円(税込みでは210円)安く提供する。「将来NTTドコモやauが料金を値下げした場合、24時間以内に対抗値下げを実施して、常に200円安の水準を維持することをコミットメントする」(ソフトバンクモバイル 代表執行役社長兼CEOの孫正義氏)と宣言した。また、長期契約割引についてもメリットを強調。携帯電話番号ポータビリティー制度(MNP)を利用し、2007年1月15日までにNTTドコモ、auからソフトバンクモバイルへ移行した契約者に対しては、長期契約割引の算定基準となる契約年数について、以前の事業者での契約年数をそのまま引き継いで算定することとした。

 価格戦略の狙いについて孫氏は、「MNPをめぐる各種の調査では、9割程度のユーザーが現行契約にとどまり、他社への乗り換えをしないと言われている。その理由として、家族割引や長期契約割引が途切れることが挙げられている。そもそも携帯電話の基本料金は極めて複雑怪奇な仕組みになっており、事業者や販売店の社員でも把握しきれない。MNPで乗り換えたらいくら安くできるのかも分からない」と説明。そのため、「どこが一番安いか一瞬で分かる仕組みとした」という。

 加えて孫氏は、競合他社とのサービス比較についても言及。「NTTドコモは14機種を投入すると発表したが、あれは2007年3月までに発売されるもの。年内発売は8機種にとどまる」として、NTTドコモの発表方法を批判。さらに、基地局の増設により2007年3月末にはNTTドコモを上回る4万6000基地局体制にすることなどを挙げ、「価格であれ何であれ、我々は本気で戦う」と気炎を上げた。

「ドコモとauはもうけすぎ。当社は利益が少なくても大丈夫」

 ソフトバンクは旧ボーダフォンの買収時に、旧ボーダフォンの資産を担保として資金を借り入れるレバレッジド・バイ・アウト(LBO)という手法を用い、2兆円近い借り入れを実施して買収資金を確保した。こうした背景があることから、ソフトバンクモバイルが価格面での競争を仕掛けることは困難であるとの見方が一般的だった。これを覆して大胆な価格施策を打ち出した孫氏は、「NTTドコモは1兆円、KDDIは5000億円の利益を得ている。これはもうけすぎではないか。当社は借入金が返済でき、かつ現行の事業規模に上乗せできる程度の利益があればよい。それを超える分はユーザーに還元する。ユーザーに支えてもらえることこそが、長期的にみて最も利益につながる」との考えを披露した。

 今後の経営基盤となる財務施策については、「契約者1人当たりの利益は下がるだろうが、オプション加入料やデータ通信料、契約者の増加などで補える。様々なシミュレーションを実施したが、少なくとも借入金の返済には困らない」と説明している。

 新料金体系の導入により契約者が増え、回線が混雑する恐れについては、「トラフィックはかなり増えるだろう。しかし当社には、旧ボーダフォンが残した十分なバックボーンがある。他社が同様の料金体系を打ち出そうとすると大変だろうが、当社の場合は第3世代携帯電話(3G)の契約者がまだ少ないことが幸いし、今後契約者が増えても十分やっていけるだけのキャパシティーがある。バックボーンの増強は今後も行うが、当面は契約者を増やすことが先決である」とした。

■変更履歴
記事中、ショートメール(SMS)の仕様について、「250文字程度まで」と記述しておりましたが、正しくは「全角70文字相当(140バイト)まで」となります。当該個所を修正しました。[2006/10/24 20:40]