ネクストコムとエム・ピー・テクノロジーズは10月23日,CTI(computer telephony integration)システムをシン・クライアントで使えるようにするソリューションを発表した。コンタクト・センター向けに同日販売を開始している。料金は個別見積もり。シトリックス・システムズのシン・クライアント「Citrix Presentation Server」とジェネシスのコンタクト・センターのシステムをつなぎ込むインテグレーション・サービスを提供する。
従来シン・クライアントでは,CTIやソフトフォンを使うことが難しかった。これはシン・クライアント端末の実際のIPアドレスを把握することができないなどの理由による。Citrix Presentation Serverの最新版では,仮想IPアドレスを使いクライアント端末を識別できる。しかしそれでは,ソフトフォンやCTIを使うには過大な処理負荷がかかるとネクストコムは判断した。
そこで,独自方式でジェネシスのCTIとソフトフォンを連携させる仕組みを開発した。 これにより利用企業のコンタクト・センターにいるオペレータは,シン・クライアント端末でソフトフォンを利用でき,顧客情報もパソコン同様に端末上にポップアップ表示される。同ソリューションでは,コンタクト・センターの構築はネクストコム,シン・クライアントの構築はエム・ピー・テクノロジーズが担当する。