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 NECは10月24日、2006年9月中間期の単体業績予想を下方修正し、経常損益は120億円の赤字、純損益は70億円の赤字の見込みとした。7月27日時点では、50億円、150億円とともに黒字予想だったのを、経常損益は170億円、純損益は220億円落とした形だ。売上高は前回予想を50億円下回る1兆250億円とした。

 経常損失が膨らんだ理由を同社は、「将来発生する可能性があるシステム補修費用をあらかじめ計上したこと」と説明。純損益については、「資産売却などが下期にずれ込んだことが大きな要因」という。売上高の減少の主な理由としては、国内向け携帯端末の販売不振を挙げる。

 下方修正と併せて、国内での連結財務諸表の作成基準について、この中間期決算発表から日本基準に変更することを発表した。これまでは米国会計基準を採用していたが、現在、米監査法人からIT関連の保守やサポート・サービス事業に関連する追加の分析を要求されている。それに対応すると決算発表を大幅に延期しなければならず、そうした事態を避けるために日本基準に変更するのだという。同社は、11月中旬に中間期決算を発表する予定だ。