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 新日鉄ソリューションズ(NSSOL)は本日、2006年度(07年3月期)中間期の決算を発表した。連結売上高は前年同期比8.2%増の700億8900万円、営業利益は同12.1%増の51億4300万円の増収増益だった。サービス分野別でみると、「業務ソリューション」事業の売上高が393億9400万円で、前年同期に比べ58億5300万円増えた。

 業務ソリューションの中でも増収に大きく貢献したのが、金融分野向けのシステム構築事業である。「当社が得意とするメガバンクの市場系/情報系システムの構築案件が拡大したのと、日本郵政公社の大型案件を受注できたことが大きい」(NSSOLの鈴木繁社長)とする。不調だったのは、親会社である新日本製鉄向けの仕事。10億円の減収だった。「一時的に減っただけで、200億円という親会社向けの売上高は今後も堅調に推移していく」と鈴木社長は話す。

 現在、金融業界は情報化投資意欲が高く、NSSOLもその恩恵を受けた。金融特需頼みの増収増益は心もとない。安定的な成長に向けた経営戦略が必要となりそうだ。この点について鈴木社長は「人員の強化や増員はもちろん、M&A(企業の合併・買収)も視野に入れ、規模の拡大を図っていく」と意気込む。