パソコン向けマザーボードメーカーとして知られる台湾アスーステック・コンピューターは2006年11月2日、ノートパソコン2機種4モデルを発表した。きょう体に牛皮を張った「S6F」(発表資料)と、イタリアの自動車メーカーであるアウトモビリ・ランボルギーニと外観デザインで協業した「VX1 Golden Edition」(発表資料)である。高価格帯製品に絞った製品展開により、高級品としてのブランド確立を目指す。
S6Fは、きょう体背面の全面と、内側のパームレスト部に本牛皮革を手作業で張り付けている。「普通のノートパソコンは永年使うと汚れてくるが、S6Fは使い込むほど味が出てくる」(同社)。
製品には2モデルあり、CPUとディスプレイは共通で、Core Duo L2400(1.66GHz)、11.1型液晶(1366×768ドット)を採用。上位モデルは1GBのメモリー、100GBのハードディスク、スーパーマルチドライブ(±2層記録対応)などを搭載。下位モデルは、メモリーが512MB、ハードディスクが80GB、光学ドライブがDVD-ROM兼CD-RWドライブなどとなっている。きょう体の色は上位モデルが茶色、低価格モデルが黄土色。3セルの標準バッテリー、6セルの大容量バッテリー、革張りのマウス、専用のバッグを添付する。標準バッテリー使用時のバッテリー駆動時間は1.6時間、重さは1.37kg。同社が想定する実勢価格は、上位モデルが27万9800円前後、下位モデルが22万9800円前後。
VX1 Golden Editionは、ランボルギーニのスポーツカーと同じ黄色または黒色の塗装を施し、きょう体背面にランボルギーニのロゴを配置している。きょう体やパームレスト、タッチパッドなどにアルミニウム合金を採用したほか、きょう体背面の塗装は通常より多い4層塗りとし、高級感をアピールしている。CPUはCore 2 Duo T7400(2.16GHz)、メモリーは2GB、ハードディスクは160GB、液晶ディスプレイは15型(1400×1050ドット)。グラフィックスは米エヌビディア製の「GeForce Go 7400 VX」を搭載する。同社が想定する実勢価格は39万8000円前後。
台湾アスーステックコンピューター アジア太平洋地区・台湾地区ゼネラルマネージャーのベンソン・リン氏は、「今回の2機種は既存のノートパソコンとは全く違うもの。既に世界50カ国で発売済みで好評を博しており、ノートパソコン分野で世界最先端の国である日本においても自信を持って投入できる。ファッションや性能にこだわりを持つ人に訴求していく」と語った。日本市場への今後の製品展開については、「今回投入する2機種への反応を見て検討するが、基本的には高級機に絞った製品展開を考えている。エグゼクティブ層を中心にユーザーを開拓し、高級なイメージを形成していく。中~低価格機については、日本市場では競合が多すぎるので、当面は展開を考えていない」とした。
製品はソフマップ、九十九電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラの各一部店舗でのみ販売する。店頭に並ぶのは2006年11月3日から。
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