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 ナチュラシステムズは11月9日、ナレッジ・マネジメント・システム向けのミドルウエア「Natura Service Server(NSS)」を発表した。NSSは文書などの定性データを扱うために最適化した「多段階論理階層化構造」と呼ぶ、独自のデータ構造を持つことが特徴。丸山三生 執行役員営業本部長は、「BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールのように、文書を多角的に分析できるようになる」とNSSの利点を話す。

 多段階論理階層化構造は、文章を複数の階層に分けて管理する考え方。「営業管理」や「顧客管理」といった文書の種類を規定した「文書構文層」の下に、「顧客売り上げ」や「営業日報」、「案件管理」などの情報を持つパラグラフ構文層を置く。さらにその下に、「部署名称」や「社員名称」、「案件内容」といった「用語種別層」があり、用語種別層に「受注」や「納品済」などの単語を置く。

 多段階論理階層構造を実現するデータ管理機能を持つこで、NSSを基に構築したシステムに新しい定性情報を入力すると、「共通の言葉や内容を示す別の文章と自動的に関連づけることができるようになる」(丸山執行役員)という。例えば「東京とニューヨークが好きだ」という文章と「東京に住んでいる」という文章を入力した場合、「東京」をキーにして「ニューヨーク」、「好きだ」、「住んでいる」という言葉を、自動的に関連付けてデータを格納する。利用者が、「東京」という単語で検索した場合、「好きな場所」や「住んでいる場所」として表示するほか、「ニューヨーク」などの関連単語を検索することもできる。

 ナチュラシステムズは、今年5月にMBO(経営陣による買収)によりNTTデータから独立した会社である。NSSは、同社がNTTデータ傘下にいた時代に、「Knowledge Server」という名称で販売していた製品の新版に当たる。ナチュラシステムズは今後、NSS上で動作する特定用途に向けたアプリケーションの開発を進める計画だ。

 例えばコールセンター向けのアプリケーションの場合、オペレータが顧客への対応履歴を入力したり、それをナレッジ・データベースに記録したりするための支援機能を用意する。現在、製造業の設計支援アプリケーションを開発中のほか、今後、内部統制や銀行向けにアプリケーションの開発を進める予定だ。