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 日本オラクルと東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は11月9日、内部統制の確立を支援するためのプロジェクト「CONTROL2006」の成果を披露した。B-EN-Gの千田峰雄社長は、「内部統制に本格的に取り組まなければならない時期だが、一から作る時間はない。パッケージ・ソフトを『つなぐ』ことでうまく実現できることを示したかった」と、同プロジェクトの狙いを話す。

 CONTROL2006には上記2社のほかに、国産のパッケージ・ベンダーやセキュリティ・ベンダーなど9社が参加。各社の業務パッケージ・ソフトやセキュリティ・ソフトを、オラクルのワークフロー管理ソフト「Oracle BPEL Process Manager」で連携させる。その際、内部統制の確立に必要だと考えられる統制項目を入れた業務フローを設計し、サービスを呼び出す順序を定義する言語「BPEL」を使って実装した。

 今回開発した業務フローは、約20種類ある。いずれの業務フローでも、日本公認会計士協会が発行する「統制リスク評価手法」を参考に、統制項目を決定した。開発対象の業務分野は、統制リスク評価手法で定義している六つの区分である。業務処理統制では「販売系プロセス」と「購買系プロセス」、「生産・資産管理プロセス」の3区分、IT全般統制では「情報システムに関する運用業務の統制活動」と「セキュリティに関する統制活動」、「IT全般統制全体に対する監視活動(モニタリング)の3区分、である。

 例えば受注処理では、「現在の与信残高を参照し、限度額を超えた受注をしないようチェックする」という統制項目を設定。販売管理システムや営業支援システムなどに入力された見積もり情報や受注情報と、与信額を比較できるようにする。複数のシステムやパッケージ・ソフトにまたがっても、「パッケージ・ソフトのソース・コードを一切修正しないし、アドオン開発やカスタマイズもしない」(日本オラクル アライアンスビジネス統括本部 ビジネス推進部/ISV推進部の遠藤哲ディレクター)。

 CONTROL2006に参加した企業は、日本オラクル、B-EN-G以外にインサイトテクノロジー、インフォファーム、ウイングアーク テクノロジーズ、エス・エス・ジェイ、住商情報システム、ディサークル、日立ソフトウェアエンジニアリング、フレームワークス、三菱電機インフォメーションシステムズ。今後、顧客やパートナー企業に対し、内部統制を支援するシステムの実装例としてこれらの業務フローを提案していく。