PR
EMCジャパンのエドワード・ナイハイゼル社長。同氏は米EMCの副社長も兼務する
EMCジャパンのエドワード・ナイハイゼル社長。同氏は米EMCの副社長も兼務する
[画像のクリックで拡大表示]

 EMCジャパンは11月9日、ハイエンド・ストレージ「Symmetrix DMX-3」の廉価版や、異機種混在環境でのデータ・コピーなどを可能にするソフトウエア「RecoverPoint」などの新製品を発表した。併せて、日本のサポート体制を強化し、これまでは米本社などに問い合わせなければならなかった高度に技術的な問題も、国内で解決できるようにし、顧客満足度を向上させる計画を明らかにした。

 同社が発表した新製品は大きく5種類ある。

 まず、「Symmetrix DMX-3 950」は、ハイエンドのSymmetrix DMX-3シリーズの中でも廉価版に位置づけられる製品。従来のSymmetrix DMX-3の基本システムだけでも最大2400台のディスク・ドライブを搭載できるが、同950ではストレージ・ベイを増設しても最大360台だ。それでも、自動フェイルオーバーの機能など従来のDMX-3の機能をそのまま利用できる。「これまでDMX製品は1億円以上した」(マーケティング兼パートナーアライアンス統括本部長の古谷幹則氏)が、950の価格は最小構成で4558万円からになる。

 ストレージ製品としては、ファイバ・チャネル接続とiSCSI接続とを組み合わせて使用できるストレージ「CLARiX CX3 UltraScale」シリーズや、ネットワーク接続ストレージ(NAS)である「Celerra NS」シリーズの新モデルを発表した。

 仮想テープ・システムの新製品「Disk Library 4000」シリーズも発表した。最大340TBまでの容量拡張が可能で、最大2.2GB/秒の処理性能を実現する。この結果、従来モデルの約2倍の拡張性とパフォーマンスを実現するという。価格は最小構成(DL4100)で2185万円から。

 そのほかソフトウエアの新製品として、異機種混在環境でのデータのコピーやリカバリーを可能にするソフトウエア「RecoverPoint」を発表。価格はオープンである。

 同社のエドワード・ナイハイゼル社長は、発表会の席上、日本の製品サポート体制を強化することで、顧客満足度を向上させていく方針を明らかにした。具体的には、日本に「グローバル・テクニカル・サポート(GTS)」と呼ぶ組織を新設し、今年末までには、ソースコード・レベルの問題まで、国内で分析し対応できるようにするという。

 ナイハイゼル社長は、これまでのEMCジャパンのサポート体制では、外資系メーカーでよくあるように、技術的に複雑で難しい問題はすぐに米本社などに連絡して対応してもらっていた。だが、これでは「日本の顧客のニーズにこたえきれていなかった」と、ナイハイゼル社長は話す。日本の顧客は、あくまで日本国内のサポート部隊の知識レベルを向上させ、すぐに問題解決してもらうことを望んでいるからだ。

 米EMCは、主にソフトウエア事業を強化する目的で、この3年間で22社を買収してきた。この点についてナイハイゼル社長は、「ストレージ事業を中核に、これを強化する製品を取りそろえている。相乗効果は十分に見込める」と話す。米EMCの第3四半期(2006年7~9月)におけるワールドワイドの売り上げは、ストレージ製品などのハードウエアが46%、ソフトウエアが38%、サービスが16%。同社は、ハードウエア事業だけに偏らず、ソフトウエア事業を収益のもう一つの柱に育てたい考えだ。

 これに対して国内の売り上げ構成比率は、買収したソフトウエア製品の日本語化がまだ進んでいないため、ハードウエアが46%で、ソフトウエアが16%、サービスが38%という構成。しかし、ナイハイゼル社長は、これからはソフトウエアの日本語化が進み、国内でもハードウエアと並ぶ事業の柱になるとの見方を示した。